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読書会:キム・チュイの『小川』を読む
登録日:2018年12月02日 13時10分

タイトル: | 小川 |
---|---|
著者: | キム・チュイ |
出版社: | 彩流社 |
発売日: | 2012-09-06 |
価格: | 円 |
平均レート: | ★★★★ |
テーマの説明
抽選対象の献本20冊の他、指名献本も複数冊あるという大口の献本があったキム・チュイの『小川』。
ということは、一定期間に多くのレビュアーが同じ本を読んで書評を書くことになるはず。
こんな機会は滅多にないと思うので、便乗読書会を開催したいと思います。
<参加の仕方>
●献本、購入本、図書館本問わず、キム・チュイの『小川』の書評を書いたら、ぜひこの掲示板でもお知らせください。(リンクは [[小川>書評URL]]で貼ることができます。 [[ ]]と>は半角で)
●書評には書ききれなかったけれど、心に残ったことや気になったこと、他の人の意見を聞いてみたいことなども気軽に書き込んでください。
●ベトナムのこと、難民のことなど、関連書籍、周辺書籍の紹介も大歓迎。
●その他、新聞雑誌等の書評情報、出版社情報なども歓迎します。
●書評やコメントはTwitterで紹介させていただくことがあります。
ということは、一定期間に多くのレビュアーが同じ本を読んで書評を書くことになるはず。
こんな機会は滅多にないと思うので、便乗読書会を開催したいと思います。
<参加の仕方>
●献本、購入本、図書館本問わず、キム・チュイの『小川』の書評を書いたら、ぜひこの掲示板でもお知らせください。(リンクは [[小川>書評URL]]で貼ることができます。 [[ ]]と>は半角で)
●書評には書ききれなかったけれど、心に残ったことや気になったこと、他の人の意見を聞いてみたいことなども気軽に書き込んでください。
●ベトナムのこと、難民のことなど、関連書籍、周辺書籍の紹介も大歓迎。
●その他、新聞雑誌等の書評情報、出版社情報なども歓迎します。
●書評やコメントはTwitterで紹介させていただくことがあります。
最新20件を表示中 [すべてのコメントを表示]
この読書会は終了しました。
[主催者の終了メッセージ]
こちらの掲示板は終了しますが、彩流社祭は引き続き2019年3月末日まで開催中です。皆様ぜひ、遊びに来てください。
こちらの掲示板は終了しますが、彩流社祭は引き続き2019年3月末日まで開催中です。皆様ぜひ、遊びに来てください。
小川
子どもの頃はベトナム戦争中でしたし、学生の頃は友達が難民キャンプにボランティアに出かけました。
数年前に夫がハノイで働くことになり、3年単身赴任しました。家族で観光にも行きましたが、きれいなところでした。もともと親日的で穏やかな国柄、社会主義国らしさを感じませんでした。日系企業で働くベトナム人は増え、日本からの旅行先としても料理も食べやすいし治安も良いし大変人気があるそうです。
博物館で戦争の歴史も見ました。フランスに勝った、アメリカに勝った、その記念もあるようでしたが、アメリカ軍の爆弾でどれだけ多くの人が亡くなったかという展示が印象的でした。爆弾を落とした側のアメリカの人たちに関する展示もあり、かつて敵として戦ったアメリカ人の人たちも多く訪れているようでした。
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南で豊かに暮らしていた資本家の人たちは国を捨てざるを得ず、
残った人たちは共産主義を受け容れざるを得ませんでした。
今、日本でベトナム料理のお店をやっている方の多くは、南からきた難民です。
北と南はもともと経済力や文化が違ったうえに、敵味方になって戦ったこともあって、今でも間に目に見えない壁は歴然とあるようです。
大河小説にもなる素材をさざ波のような散文詩でまとめた行間には、語られない思いがあふれ、他の難民たち、移民たち、死者たち、残った人たち、それぞれにそれぞれの物語があることを思い出させてくれる作品です。
小川
小川
この本ではベトナム戦争のことなど詳しく述べられてはいません。だからこそこの本を起点として広がっていくものもあるのでしょう。
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小川
ベトナムではこの作品も著者も有名で、ベトナム語訳もすでに出ているとのこと(原作はフランス語)。
ただ、題名は「子守唄」という訳になっているそうです。
調べてみたら、出版社の情報に次のようにありました。
ru(ル) とはフランス語で「小川」の意。
比喩的に「(涙、血、金銭などの)流れ」も意味する。
また、ベトナム語では「子守歌」「揺籃」。
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読むのが得意とは言えない学生なのですが、ベトナム語翻訳版を読んでいたこともあって、理解しながら読み進められたとのこと。改めて感動したそうです。
そして、日本語ってきれいな言語だなあとも思ったのだとか。そんな感想に私も感動しちゃいました。
小川
https://www.honzuki.jp/book/27...
8歳までのベトナムでの体験、長じてビジネスでベトナムを訪問した際の体験談、カナダでの暮らしなど、話題があちこち飛び回るからですが、彼女の幼少時の体験には圧倒的なリアリティがありました。
今度はフィクションとしてのベトナム人の暮らしを読んでみたいです。フィクションの方がもっと自由に書けたでしょう。
はっとするエピソードもありました。北の兵士がブラジャーをコーヒーフィルターだと思い込むところです。現在のベトナムは世界有数のコーヒー豆の輸出国なのですが、戦時下でも庶民の飲物だったのですね。ちょっと感動しました。
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小川
ありがたいことに献本頂き、書評を書かせて頂きました。
以前にもベトナムの作家の作品を読んだことがあるのですが、
もちろん内容は違えど、外に広がっていく世界観というよりも、あくまで内で広がっていくという印象を共に受けました。
決して幸せな物語ではないのにも関わらず、
何か自分が理由も分からず辛いときや、孤独を感じているときなどに読むと、
心にじわ~っと入ってくるというか、励ましてくれるでも共感してくれるでもなく、
そっと自分の隣に寄り添ってくれるような作品だと思いました。
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ropossaさんのレビューへのリンク、ココに貼っておきますね!
https://www.honzuki.jp/book/270665/review/217960/
キム・チュイ「小川」
素晴らしい本で 書評にも有るように久しぶりに言葉に酔いました。
読み終えて改めて本書のカバー写真を、ゆっくり見なおす事が出来ました。
これって本当に美しい写真ですね。真っ白なアオザイを着てノンラーを被った娘さんが二人。
ここ数十年見た中でももっとも美しい表紙でした。
「アオザイは究極のボディーコンシャス……」であり、ベトナムの女性は若いときに仕立てたアオザイがずっと着ることが出来るのが誇りだと書かれていました。
そして表紙の白のアオザイ これベトナムの女学生の姿ですね。 これを着た女子高生が出る紀行番組を見たことが有りますが、惚れ惚れするほど可愛らしいです。(失礼しました オヤジ全開です(^-^;)
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ありがとうございます。夕方でしたのでバタバタしていて気がつきませんでした。m(_ _)m
ひとまず書評は書き上がり、献本で頂いていたので今審査中なのですが(アップされたらリンクを貼りますね)、また年の瀬のあわただしさが落ち着いたら、じっくり再読したいです。
書評の中では触れられなかったのですが、ベトナムでもカナダでもたくさんの人と出会い、関わってきた主人公の息子アンリが自閉症というのも何か示唆的な感じがしました。その弟アンリが車道に飛び出そうとしたのを兄パスカルが助け、その瞬間にベトナム戦争で子を亡くした母の姿が蘇る場面が印象的だったのですが、書評の中にうまくまとめられませんでした。
二番目の義理のおばさんの放蕩息子や七番目のおばさんの息子も不気味に存在感があるように感じて、「母と息子」というのも著者の書きたかったもののひとつなのかもしれないと思いました。
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そうそう息子が車にひかれそうになったシーンからベトナムの母子に思いをはせるシーンはすごく印象的でしたよね!
ちなみに自閉症なのは弟のアンリ君の方じゃないかと。
おおっと!アンリ君の方でしたか!
ごっちゃになってました。ご指摘ありがとうございます(>_<)これ書き込んだら直しておきますね(^^;
遅ればせながら書評のリンク貼っておきます~。皆様よいお年を~!
https://www.honzuki.jp/smp/book/270665/review/217961/
断片的な記憶の揺り籠の中から引き出された「戦争と平和は実は仲間なのではないか」の一言は重く沁みる。
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小川
読んで感じたことが今一つまとまらなかったのですが。
小川
見当はずれなのか的を射ているのか自信がないのですが。
ひとが新しい言語を身に付けるとき、1つの言葉にイメージを徐々に積み重ねていくのではないかと思います。そうした意味で、タイトルのRuは著者にとって、両方の言語からのイメージが積み重なった1つ象徴的な単語なのではないかと感じました。
少女(≒著者)はカナダと幸せな出会いをするわけですが、そのことがどこかフランス語のイメージにプラスに働いたのだろうという印象も受けました。
巻末の解説もよかったですね。
キム・チュイさんもまだ語るべき物語を多く持っていることでしょう。
また、アジアと欧米の出会いからさらなる作家が生まれていくのを楽しみにしたいと思います。
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それ行け!! 珍バイク
それ行け!! 珍バイク
こちらは負の歴史は感じさせない、アジアのバイタリティど真ん中、的な本ですが。
こういうエネルギッシュな感じもまた、確かに存在する一面なのでしょうね。
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リンさんの小さな子
もう1冊。舞台はフランスです。
リンさんの小さな子
ベトナムと明記はされていないのですが、おそらくはベトナムの戦禍から逃れてきた老人と、妻を亡くした孤独なフランス人との交流の物語です。
老人が連れている「女の子」の名サン・デイウはベトナム語では「おだやかな朝(Sang diu)」の意ですが、フランス語では「神なし(Sans Dieu )」となります。
音をよすがに2つの言葉が結びつく(そこには悲劇の匂いがあるわけですが)感じがどこか本書とも共通するかもしれません。
*ベトナムはフランスに支配されていた期間も長いですし、ティンたちがカナダの「フランス語圏」に渡ったのは何らかの理由があるのか、まったく偶然なのか、そこらあたりは本書からはよくわかりませんでしたが。
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ベトナムのダーちゃん
早乙女勝元著 『ベトナムのダーちゃん』だったと思う。
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小川
ぜひ参加させてください!
小川
書評にも書きましたが、最初はハテナ?が結構飛び交ってしまい、
決して読みづらい文章ではないのだけれど、全く頭に入ってこず・・・でしたが、
まずは読み進めようと思い読むうちに、スーッと何かが染み込んできました。
ラストあたりは止まらずに読み進めていたため、最後にわたし自身へ言葉が向けられた時は、
とても驚いてしまい、自分がまさに読みながら考えていたことを射抜かれたようでした。
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そうそう、最初のうちは戸惑いましたよねえ。
小川
ベトナム関連本といえば、何年も前に読んだ早乙女勝元『ベトナムのダーちゃん』、『再会 ベトナムのダーちゃん』を思い出します。
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小川
遅ればせながら、掲載されましたので、ご報告します。
たのしい読書会をありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
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今年もどうぞよろしくお願いします!
確かにどんなに身軽になろうと思っても、絶対に欠かすことができないものってありますねえ。
https://twitter.com/sairyusha/...
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社内でも書評の完成度に評価が高かったです!
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まだまだ分からないことだらけですが、これからもよろしくお願いします!
本が好き!さんを通して頂いたこの本のご縁との喜びを、少しでも誰かにバトンしていけるように、ほかのSNSなどでご紹介させてくださいね(*^-^*)
小川
彩流社のナカノヒトです!
SNS等WEbに慣れておらず、なかなか皆様にコメントできずすみません…ただ本当に感謝しています!
自社商品なのに『小川』の書評を書いてしまいました。そちらにも記しておりますが、あらためてお礼を!
本当に皆様ありがとうございます!!
どうぞ今後とも温かい目で彩流社を見守っていただければ幸いです!
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ありがとうございます!かもめ通信様、この読書会の主導だけでなく、こまめに色々していただき本当に感謝です!
小川
小川のレビューを!!
こういうサイトアプローチは斬新!
そしてこれがなかなか面白いww
みなさんもぜひ読みにいってくださいね~♪
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絵はすぐに上手くならない
新しい献本の書評もあがってくる頃だと思うので
思い切って、新企画 #彩流社祭を始めてみました。
皆様、ぜひ、遊びに来てくださいね!
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