「ホンノワ」テーマ:
『源氏物語』をみんなで読んでみよう!
登録日:2024年01月10日 14時53分
テーマの説明
週1・1帖を基本に『源氏物語』をみんなで読み進めようという企画です。
底本は青空文庫の与謝野晶子訳としますが、参加者の皆さんは、原典でも他の現代語訳でもオーディオブックでも、それぞれ都合の良いもので読み進めてください。
後追いしやすいように1帖ずつスレッドを立てるので、「ここが面白い」「あれはひどい」「この解釈は?」「これは○○の元ネタでは?」などなど、ぶら下がりコメントに感想を書き込んでください。
(書き込みは必ずぶら下がりコメントでお願いします。)
後追いはもちろん、興味のあるところだけのつまみ食い参加も大歓迎!
皆さんのご参加お待ちしております!
※尚、更新は毎週水曜日を予定しています。
底本は青空文庫の与謝野晶子訳としますが、参加者の皆さんは、原典でも他の現代語訳でもオーディオブックでも、それぞれ都合の良いもので読み進めてください。
後追いしやすいように1帖ずつスレッドを立てるので、「ここが面白い」「あれはひどい」「この解釈は?」「これは○○の元ネタでは?」などなど、ぶら下がりコメントに感想を書き込んでください。
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この読書会は終了しました。
[主催者の終了メッセージ]
長期間にわたりご参加ありがとうございました。おかげさままで楽しく充実した読書会となりました。
尚、新規スレッドは立てられませんが、ぶらさがりコメント欄は引き続きご利用頂けます。
長期間にわたりご参加ありがとうございました。おかげさままで楽しく充実した読書会となりました。
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源氏物語 40 夕霧二【Kindle】
恋しさのおさえられない大将はまたも小野の山荘に宮をお訪ねしようとした。四十九日の忌も過ごしてから静かに事の運ぶようにするのがいいのであるとも知っているのであるが、それまでにまだあまりに時日があり過ぎる、もう噂を恐れる必要もない、この際はどの男性でも取る方法で進みさえすれば成り立ってしまう結合であろうとこんな気になっているのであるから、夫人の嫉妬も眼中に置かなかった。宮のお心はまだ自分へ傾くことはなくても、「一夜ばかりの」といって長い契りを望んだ御息所の手紙が自分の所にある以上は、もうこの運命からお脱しになることはできないはずであると恃むところがあった。九月の十幾日であって、野山の色はあさはかな人間をさえもしみじみと悲しませているころであった。
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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やっぱりこの物語の主旋律はそれぞれの女性たちの表に出し難い想いなのかも…と思ったりしているところです^^
この「夕霧」の帖は特にそれがはっきりと語られている帖だと思いました。
新潮日本古典集成では「かわいそうな」と訳していますが、色んな思いが込められている「あはれ」を現代語訳するのは、本当はとても難しいことなのかもしれません。
でもこの「あはれなるべきものはなし」にこそ、紫の上の、あるいは作者自身の、女性への深い思いが溢れているように思えます。
源氏物語 41 御法【Kindle】
紫夫人はあの大病以後病身になって、どこということもなく始終煩っていた。たいした悪い容体になるのではなかったが、すぐれない、同じような不健康さが一年余りも続いた今では目に立って弱々しい姿になったことで、院は非常に心痛をしておいでになった。しばらくでもこの人の死んだあとのこの世にいるのは悲しいことであろうと知っておいでになったし、夫人自身も人生の幸福には不足を感じるところとてもなく、気がかりな思いの残る子もない人なのであるから、こまやかに思い合った過去を持っていて自分の先に欠けてしまうことは、院をどんなに不幸なお心持ちにすることであろうという点だけを心の中で物哀れに感じているのであった。未来の世のためにと思って夫人は功徳になることを多くしながらも…
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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紫の上は本当に素晴らしい女性だと思います。
源氏にとって、許されない恋でありほとんど顔を見ることもかなわなかった藤壺の宮と、正妻格として長年、いつもそばにいた紫の上とでは、愛情の形がまた違うのではないかと思います。
紫の上。美しく、賢く、心やさしい、この類まれな女性の人生は、果たして幸せだったでしょうか。幸せだったと言ってほしいというのが、一読者の切実な思いです。
自らの死に際して彼女は、何かにつけて「あはれ」を思います。後に残される源氏の悲しみをあはれと思い、自分が育てたまだ幼い三の宮と姫宮をあはれに思い、いつもならさほど目にとめることのない下々の人の顔まであはれに見渡されます。
一方の源氏はひたすら、自らの悲しみに溺れるばかり。そのためついに、紫の上の出家を許すことはありませんでした。そして源氏自身の出家も、紫の上を思う心と世間体を気にする心で、その生前も死後もなかなか決断することができません。
源氏と最も長い年月を共に過ごし、最も源氏に愛された女性。多くの人に慕われ、その死に際して悲しまない人はなかったというほどの女性。
この女性の死こそ、作者が源氏に与えた最大の罰だと思います。
https://www.honzuki.jp/book/325870/review/311233/
ついにこの帖がきてしまった…という感じです。
もう~どうしてこんなに良い人なのー?! 紫の上…;;
それに対して源氏の心中は、あいかわらずな感じですな。
単に、紫の上が居なくて淋しい、としか伝わってこないような。
ちょっと厳しすぎる観方ですかね。
亡くなって間がないから仕方がないのかもしれませんが…。
少し日が経ったほうが、悲しみが深まるのかもしれませんね。
次帖、どうなるのか…頼みますよ、源氏くん。
源氏物語 42 まぼろし【Kindle】
春の光を御覧になっても、六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに、表へは新年の賀を申し入れる人たちが続いて参入するのを院はお加減が悪いようにお見せになって、御簾の中にばかりおいでになった。兵部卿の宮のおいでになった時にだけはお居間のほうでお会いになろうという気持ちにおなりになって、まず歌をお取り次がせになった。
わが宿は花もてはやす人もなし何にか春の訪ねきつらん
宮は涙ぐんでおしまいになって、
香をとめて来つるかひなくおほかたの花の便りと言ひやなすべき
と返しを申された。
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
※「若菜」と「夕霧」の影響でで与謝野版と他の版では帖数がずれてきているようですが、このまま与謝野版に準じて進めさせて頂きます。ご了承ください。
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この帖は確かに、漢文も和歌も、紫式部が好きなものを存分に集めて書き切った趣がありますね。物語の終りということでしょうか。
以下、私の感想です。
紫の上の死。それこそ、作者が源氏に与えた最大の罰だと思います。
愛する紫の上に悲しまれながら看取られる、あるいは出家する人生の結末を、源氏自身は思い描いていただろうと想像します。
しかし先に紫の上に死なれた源氏の晩年は、ひたすらその悲しみに涙し、自邸の奥に閉じこもるという悲惨なものとなりました。出家をしようにも、妻に死なれた悲しみからと世間で思われるのが恥ずかしく、また悲しみのあまり仏道にも専心できないのではと考え、思い切ることができません。
さすがに気の毒にとは思いますが、この期に及んでも源氏の関心はひたすら世間体と自身の悲しみだけだとも感じます。そしてこれが、作者が光源氏という主人公に与えた結末でした。
源氏の出家が近いことを匂わせ、この帖はとじられます。当時の読者も源氏の物語の終りを悟ったことでしょう。私も寂しいです。
https://www.honzuki.jp/book/325996/review/311548/
あ~ここで光源氏様とはひとまずお別れか…と思うと、
やっぱり淋しいですね。
(キーキーと非難ばかりしていたのに…;;)
物語はまだ終わってはいませんが、ここまで読んだ限りでは、
やっぱり千年も読み継がれてきた所以も分かる気がします。
平安時代の、たとえごく一部の貴族社会の人々ではあっても、
かの時代の人の心というものが残っているのは、
この物語が残っているからなのですね…。
もうしばらく、第三世代の活躍の物語を楽しみにしています^^
源氏物語 43 雲隠れ【Kindle】
かきくらす涙か雲かしらねどもひかり
見せねばかかぬ一章 (晶子)
※「雲隠れ」の帖は冒頭の晶子詞のみで本文はありません。他の版ではどのような扱いになっているのかなど、ぜひぜひコメント欄で情報共有してください。
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ただこの巻が、作者自身によって置かれたものか、周囲の読者によるものか、後の読者によるものかはわからないとのこと。
私が思うのは、一千年も前にこんなことをやられたら、誰もまねはできないということです。最近の作家がこれをやったら、普通に源氏物語のパクリかと思いますよね。少なくとも私は。
前帖で光源氏の物語が終わることを予感した読者が、次はこの巻名だけで本当に終わってしまったのだと確信する。素晴らしい演出だと思います。
源氏物語 44 匂宮【Kindle】
光君がおかくれになったあとに、そのすぐれた美貌を継ぐと見える人は多くの遺族の中にも求めることが困難であった。院の陛下はおそれおおくて数に引きたてまつるべきでない。今の帝の第三の宮と、同じ六条院で成長した朱雀院の女三の宮の若君の二人がとりどりに美貌の名を取っておいでになって、実際すぐれた貴公子でおありになったが、光源氏がそうであったようにまばゆいほどの美男というのではないようである。ただ普通の人としてはまことにりっぱで艶な姿の備わっている方たちである上に、あらゆる条件のそろった身分でおありになることも、光源氏にやや過ぎていて、人々の尊敬している心が実質以上に美なる人、すぐれた人にする傾向があった。紫夫人が特に愛してお育てした方であったから…
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https://www.honzuki.jp/book/326007/review/311780/
まー、第三世代、やってくれそうですね…。
単なるスピンオフかと思って、気楽に楽しんで読もうと思っていたのですが、イヤイヤ…もう最初から、全部薫さまに持っていかれた感じです。
匂宮くんも、ぜひ特技発揮して、バチバチ対決してもらいたいものです!
あの二人の友情(?)に心ときめかした読者としては、孫世代の小物ぶり(?)はちょっと残念な気がしないでもありませんが、プライド高い負けず嫌いでくしゃれっ気たっぷりのプレイボーイの匂君がかつての頭中将を思わせ、鬱屈したあれこれを抱えている薫が源氏のそれを思わせるのは、巧い仕掛けだと思ってしまう私は、読者としてはちょっとひねくれていますかね?w
源氏物語 45 紅梅【Kindle】
今按察使大納言といわれている人は、故人になった太政大臣の次男であった。亡なき柏木の衛門督のすぐの弟である。子供のころから頭角を現わしていて、朗らかで派手なところのある人だったため、月日とともに地位が進んで、今では自然に権力もできて世間の信望を負っていた。夫人は二人あったが、初めからの妻は亡なくなって、現在の夫人は最近までいた太政大臣の長女で、真木柱を離れて行くのに悲しんだ姫君を、式部卿の宮家で、これもお亡くなりになった兵部卿の宮と結婚をおさせになった人なのである。宮がお薨れになったあとで大納言が忍んで通うようになっていたが、年月のたつうちには夫婦として公然に同棲することにもなった。子供は前の夫人から生まれた二人の娘だけであったのを…
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「紅梅」感想、アップしました~^^;;
いやー式部様、またややこしい男女関係を展開され始めましたね…。
もう、誰が誰の御子やら、どの姫が何番目の誰やら、
すっかり混乱しています。
たしかに按察大納言が宮の君の顔を見たさに?しつこく琴の合奏をもちかけるところなど、なんかほんのり下心を感じてしまいました。
ワタクシも源氏脳になってしまっているのでしょうか…(乳母恥)。
次帖も読み始めましたが、もう…さらにややこしそうですね…;;
あの若君が大きくなって、いまや娘達の良縁のために奔走しているとは!みたいな反応を読者からも引き出せるようにうまく組み立てられていて、そこから在りし日の源氏の君の姿を登場人物達とともに読者もまた懐かしんでしまえる…いやー式部様巧いわあ。
源氏物語 46 竹河【Kindle】
ここに書くのは源氏の君一族とも離れた、最近に亡くなった関白太政大臣の家の話である。つまらぬ女房の生き残ったのが語って聞かせたのを書くのであるから、紫の筆の跡には遠いものになるであろう。またそうした女たちの一人が、光源氏の子孫と言われる人の中に、正当の子孫と、そうでないのとがあるように思われるのは、自分などよりももっと記憶の不確かな老人が語り伝えて来たことで、間違いがあるのではないかと不思議がって言ったこともあるのであるから、今書いていくことも皆真実のことでなかったかもしれないのである。
玉鬘の尚侍の生んだ故人の関白の子は男三人と女二人であったが、どの子の未来も幸福にさせたい、どんなふうに、こんなふうにと空想を大臣は描いて…
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たぶん若い頃の私は、物語の本筋と離れた玉鬘の話にあまり興味がなかったのだと思います。年齢を重ねて読んだ今、玉鬘という女性の魅力にやっと気づいたようです。以下、感想です。
髭黒太政大臣亡き後の玉鬘を描いた、宇治十帖前のスピンオフ的な巻です。
髭黒との間に3人の息子と2人の娘を生し、その娘の夫を誰にするかと思い悩む玉鬘。亡き夫の意思を尊重し、娘の幸せを思い、自ら奔走する玉鬘は、母として本当にたくましく、立派な女性になったと「34.若菜上」に続いて思います。
結果上の大君を冷泉院にさし上げ、下の中の君は自身の尚侍の職を譲る形で帝にとなりますが。
息子たちにもとやかく言われながら、それが一番いいと思って決断したことでも、宮中の女の争いはなかなかすさまじく難しいものですね。もし玉鬘自身も、髭黒と結ばれる前に冷泉帝に仕えていたらと、大君の運命と引き比べて色々と考えたことと思います。何がどう転んで運命がいつ幸せに転じるかもわからない女たちのあはれな人生。今は辛くとも、大君の人生も変わることがきっとあるでしょう。
面白いのは夕霧の息子で大君に思いを寄せる蔵人の少将。見た目は一族の例にもれずはなやかなようですが、思いが叶わないとなると、母の雲居の雁にすがるくらいしかできないお坊ちゃま。玉鬘の「見苦しの君たちの、世の中を心のままにおごりて、官位をば何とも思はず、過ぐしいますからふや」の言葉に、玉鬘に共感する作者の思いが込められているように思います。「かかるすさびごと」に心乱すとは「ことさらめいたり」。
その点、自分の力で何が何でも奪っていった源氏や柏木の強引さや情熱は、本気度が違って魅力的だったと改めて思います。
一方の薫は冷めた雰囲気でスマートに大君への思いを表現。ミステリアスな雰囲気を醸したままいよいよ次からは主役。「宇治十帖」へ。
https://www.honzuki.jp/book/326047/review/312430/
玉鬘家の姫たちのお嫁入がテーマなのに、テーマ外の部分が気になって気になって…;;
ちょっと場違いな感想ですが、ご容赦ください。
源氏物語 47 橋姫【Kindle】
そのころ世間から存在を無視されておいでになる古い親王がおいでになった。母方なども高い貴族で、帝の御継嗣におなりになってもよい御資格の備わった方であったが、時代が移って、反対側へ政権の行ってしまうことになった変動のあとでは、まったく無勢力な方におなりになって、外戚の人たちも輝かしい未来の希望を失ったことに皆悲観をして、だれもいろいろな形でこの世から逃避をしてしまい、公にも私にもたよりのない孤立の宮でおありになるのである。夫人も昔の大臣の娘であったが、心細い逆境に置かれて、結婚の初めに親たちの描いていた夢を思い出してみると、あまりな距離のある今日の境遇が悲しみになることもあるが、唯一の妻として愛されていることに慰められていて、互いに信頼を持つ相愛…
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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https://www.honzuki.jp/book/326114/review/312708/
宇治十帖に入って、いきなり物語も人物設定も複雑になったように感じました。
この時代に、これほど人の心の機微を描き出すとは…今さらですが、やっぱりすごいなーと嘆息しながら読みました。
源氏物語 48 椎が本【Kindle】
二月の二十日過ぎに兵部卿の宮は大和の初瀬寺へ参詣をあそばされることになった。古い御宿願には相違ないが、中に宇治という土地があることからこれが今度実現するに及んだものらしい。宇治は憂き里であると名をさえ悲しんだ古人もあるのに、またこのように心をおひかれになるというのも、八の宮の姫君たちがおいでになるからである。高官も多くお供をした。殿上役人はむろんのことで、この行に漏れた人は少数にすぎない。
六条院の御遺産として右大臣の有になっている土地は河の向こうにずっと続いていて、ながめのよい別荘もあった。そこに往復とも中宿りの接待が設けられてあり、大臣もお帰りの時は宇治まで出迎えることになっていたが、謹慎日がにわかにめぐり合わせて来て…
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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私も、大君のような女性には、源氏のように力ずくでいってしまった方が良かったように思うのです。
ジッドの『狭き門』みたいと思いながら、次の「総角」も読んでいます。
https://www.honzuki.jp/book/87545/review/182797/
なんだか源氏のぐいぐいを懐かしく思い出す今日この頃です。
あの四人の組み合わせとしては、薫と中姫君、匂宮と大君のほうがまだ未来があるのかも…と思ったり。ほんとに余計なお世話なのですが。
薫と大君では同じ沼に別々に沈んでいくしかないような、悲劇の予感しかありません…;; だからこそ、読者を惹きつけてやまない物語なのでしょうが。
ジッドの『狭き門』! 幸せになることを自ら赦さない女性の苦悩…;;
十代の頃、旺文社文庫で読んだ記憶があるのですが…きっとさっぱり理解していなかったと思います。今読むとまた、感じ方が違うのかもしれませんね。読んでみたくなりました。
源氏物語 49 総角【Kindle】
長い年月馴れた河風の音も、今年の秋は耳騒がしく、悲しみを加重するものとばかり宇治の姫君たちは聞きながら、父宮の御一周忌の仏事の用意をしていた。大体の仕度は源中納言と山の御寺の阿闍梨の手でなされてあって、女王たちはただ僧たちへ出す法服のこと、経巻の装幀そのほかのこまごまとしたものを、何がなければ不都合であるとか、何を必要とするとかいうようなことを周囲の女たちが注意するままに手もとで作らせることしかできないのであったから、薫のような後援者がついておればこそ、これまでに事も運ぶのであるがと思われた。
薫は自身でも出かけて来て、除服後の姫君たちの衣服その他を周到にそろえた贈り物をした。その時に阿闍梨も寺から出て来た。
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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それにしても宇治は遠いですね。ただ物理的に遠いこと以外、大した障害はないように思うのですが、恋愛に疎い若者たちは困ったものです。
以下、感想です。
自らの複雑な出自をその人格として内包する薫という男は、2人の父をそれ故反面教師としたのかもしれません。でもそれこそが、この物語の不幸の原因と言えないでしょうか。
母に早く死なれ、宇治という都から離れた田舎で、世を捨てたような父とひっそりと暮らしてきた姫君たち。その父までも突然亡くなってしまい、彼女たちに適切なアドバイスのできる身近な大人はいなくなってしまいました。
要するに大君は何も知らなかっただけなのです。男女のことなど全く無知で、ただ恐れるしかない世間知らずの姫には、体を張って力ずくで、その喜びを教えてあげるべきだったのではないでしょうか。薫の育ての父のように。『狭き門』のアリサもこっそり日記に書いていました。女は時に「それを待っている」と。現に妹の中の君は、匂宮と結ばれたことで少しずつその幸せを知るようになります。わかっていないのは姉の大君だけ。
それができないのなら、薫自身が後に後悔しているように、大君の望む通り中の君と結ばれてしまえば良かったのです。かつて源氏が、べらべらと出まかせを言いながら見事に軒端の萩をものにしてしまったように。匂宮への言い訳など後で何とでもなります。源氏ならそれもうまくやりおおせたことでしょう。
華やかだった源氏の物語に比べ、「宇治十帖」の暗さや重さを思います。登場人物の心情もじっくりと丁寧に描かれます。祖父に似てお気楽なところがある匂宮も、彼なりに苦しんでいると思うと、詳しく描かれていないだけで、源氏にもこうした悩みはあったのだろうと考えました。
https://www.honzuki.jp/book/326245/review/313496/
いやもう、薫が可哀想で…と思って読んでいたら、匂宮に中の君を紹介したこと、後悔してましたね…;;
たしかに、ひっそりと二人の姫の元に薫一人で通っていたら、大姫君も心労でこんなに早くに亡くならなかったのかも…と思ってしまいますね。
なかなか上手くいかないもんです。
匂宮が一番得をしたのかな?!
これは…まだまだ二人のイカン男はしのぎを削り合いますね!
源氏物語 50 早蕨【Kindle】
「日の光林藪しわかねばいそのかみ古りにし里も花は咲きけり」と言われる春であったから、山荘のほとりのにおいやかになった光を見ても、宇治の中の君は、どうして自分は今まで生きていられたのであろうと、現在を夢のようにばかり思われた。四季時々の花の色も鳥の声も、明け暮れ共に見、共に聞き、それによって歌を作りかわすことをし、人生の心細さも苦しさも話し合うことで慰めを得ていた。それ以外に何の楽しみが自分にあったであろう、美しいとすることも、身にしむことも語って自身の感情を解してくれる姉君を、そのかたわらから死に奪われた人であったから、暗い気持ちをどうすることもできず、父宮のお亡かくれになった時の悲しみにややまさった悲しさ恋しさに……
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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私、若い頃はなぜかあまり宇治十帖に興味がなかったのです。今読みながら、こんなに面白かったんだと思っています。年を取って好みが変わったということなのでしょうか。
以下、感想です。
匂宮によって、晴れて都へ迎え入れられる中の君。しかし物語はそのような晴れやかさよりも、大君を失った悲しみ、宇治を離れる寂しさに重きを置いて描かれます。
特に胸にしみいるのは出家し、宇治に残ることとなった弁と薫の語らいです。「ここには、なほ時々は参り来べきを、いとたつきなく心細かるべきに、かくてものしたまはむは、いとあはれにうれしかるべきことなむ」と薫。
輝くばかりに若く美しい女性ではなく、こうした老女の思いを丁寧に描いた作者の筆の変化に、作者も老いたのかもしれないと想像しました。
薫と匂宮の間には、ライバル心むき出しだった源氏と頭中将とはまた異なる、心の通い合った友情を感じます。
残念なのは相変わらず夕霧。今や並ぶ者もない重鎮でしょうに、娘の結婚をうまくまとめられず、恋愛の不器用さがここでも目立ちます。
https://www.honzuki.jp/book/326264/review/313552/
いや…傷心の薫くん…痛々しい限りです;;
考えても仕方ないと分かっていても、心はそこへと舞い戻る。
それに引きかえ匂宮、なんか思い通りにコトが進んで…面白くないわ…!
ぜひ次帖以降では、薫にも幸あれ、と強く願う乳母でした(悲)。
源氏物語 51 宿り木【Kindle】
そのころ後宮で藤壺と言われていたのは亡き左大臣の女の女御であった。帝がまだ東宮でいらせられた時に、最も初めに上がった人であったから、親しみをお持ちになることは殊に深くて、御愛情はお持ちになるのであったが、それの形になって現われるようなこともなくて歳月がたつうちに、中宮のほうには宮たちも多くおできになって、それぞれごりっぱにおなりあそばされたにもかかわらず、この女御は内親王をお一人お生みすることができただけであった。自分が後宮の競争に失敗する悲しい運命を見たかわりに、この宮を長い将来にかけて唯一の慰安にするまでも完全な幸福のある方にしたいと女御は大事にかしずいていた。御容貌もお美しかったから帝も愛しておいでになり…
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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大君を忘れられない薫。亡くなった人のことを思っても仕方がないのに何をいつまでも、とは思います。一方、まじめで不器用なその性格を気の毒にも感じます。自らの出自を知っていたのは、立場は違えど冷泉院も同じ。気にせず堂々と生きるということは、薫の性格では難しいのでしょう。
しかし、だからと言って大君の代わりを求めるのは間違っていると思います。中の君と匂宮の間を不穏にするような行動を起こすべきではありません。それでなくても、匂宮が正妻を迎えたことで、中の君の心は不安定になっているというのに。
匂宮が正妻のところにいる間は「宇治に帰ろう」と思うのに、側にいるとたちまち心がほどけていく中の君の女心がいじらしいです。
「今朝しも常よりことにをかしげさまさりて見えたまふに、あいなく涙ぐまれて、しばしうちまもりきこえたまふを、はづかしくおぼしてうつ臥したまへる、髪のかかり髪ざしなど、なほいとありがたかりけり。」
源氏と女たちの恋の場面は、恋愛ドラマのようなゾクゾクする大人の魅力がありましたが、匂宮と中の君のこうしたシーンには、少女漫画のような愛らしさを感じます。
源氏が紫の上を求めたのは、藤壺の宮に似ているからではありました。しかし源氏はその後、紫の上をその人として愛していました(浮気は多々ありましたが)。薫が中の君や浮舟を、大君の身代わりとしてしか愛せないのなら、それは女の思いを無視したあまりに身勝手な愛情です。そして、正妻となった女二の宮もあまりにあわれです。
薫が放つその香の怪しい魅力は、読者を不思議と不安にさせます。源氏が生きていたあの頃の、数々の不幸にも関わらず、失われることのなかった明るい華やかさを思い出します。
https://www.honzuki.jp/book/326426/review/313929/
なんかもう…疲れました。他人事の色恋ながら、
薫のグズグズぶりには、もうガッカリです;;
根は優しくて真面目なんだろうけれど…(だから「推し」)。
女二宮にビシッと何か喝を入れてほしいのですが。
また浮舟にフラフラするんだろうな~やめてほしいな~;;
源氏物語 52 東屋【Kindle】
源右大将は常陸守の養女に興味は覚えながらも、しいて筑波の葉山繁山を分け入るのは軽々しいことと人の批議するのが思われ、自身でも恥ずかしい気のされる家であるために、はばかって手紙すら送りえずにいた。ただ弁の尼の所からは母の常陸夫人へ、姫君を妻に得たいと薫が熱心に望んでいることをたびたびほのめかして来るのであったが、真実の愛が姫に生じていることとも想像されず、薫のすぐれた人物であることは聞き知っていて、この縁談の受けられるほどの身の上であったならと悲観を母はするばかりであった。
常陸守の子は死んだ夫人ののこしたのも幾人かあり、この夫人の生んだ中にも父親が姫君と言わせて大事にしている娘があって、それから下にもまだ幼いのまで次々に五、六人はある。
続きは青空文庫↓で
https://aozora.binb.jp/reader/...
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https://www.honzuki.jp/book/326633/review/314167/
やれやれ、また大変な争奪戦が始まりましたね…。
薫と匂宮のライバル恋模様は、最初はなかなか面白いのではないかと期待したのですが、なんだか、やっぱりこいつら自分のことしか考えてないんだなーということばかりで、ちょっと残念。
最後、どうなるのか…新しい世界を見たいものですが。
ついに、残り一冊です。
https://www.honzuki.jp/book/354515/review/314315/
源氏物語 53 浮舟【Kindle】
兵部卿の宮は美しい人をほのかに御覧になったあの秋の夕べのことをどうしてもお忘れになることができなかった。たいした貴族の娘ではないらしかったが婉嬋とした美貌の人であったと、好色な方であったから、それきり消えるようにいなくなってしまったことを残念でたまらぬように思召しては、夫人に対しても、
「何でもない恋の遊戯をしようとするくらいのことにもあなたはよく嫉妬しっとする、そんな人とは思わなかったのに」
こんなふうにお言いになり、怨をお洩らしになるおりおり、中の君は苦しくてありのままのことを言ってしまおうとも思わないではなかったが、妻の一人としての待遇はしていないにもせよ軽々しい情人とは思わずに愛して、世間の目にはつかぬようにと宇治へ隠してある妹の…
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https://aozora.binb.jp/reader/...
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以下、正直な感想です。
「源氏物語」における男たちの身勝手な罪については、時代性も考慮して寛大な気持ちで見てきたつもりでした。しかし、この帖における匂宮のことはどうしても許せません。いくら何でもあんまりでしょう。だからやっぱり薫は、中の君をこの男に譲るべきではなかったのです。
源氏も柏木も、自分より目上の男の正式な妻を奪い、その罪の重さに苦しんできました。何よりも、それほどの罪を犯さざるを得ないほどの情熱が感じられました。それに比べ匂宮には、匂宮だから許されるといった傲岸さが見えます。本気で浮舟のことを思ったとは思えません。友人の薫に先を越されたことがただ悔しかっただけではないでしょうか。
女はあくまでも犠牲者であって罪はないのでしょう。2人の男を同時に愛してしまい、どちらも選ぶことができないのなら(優柔不断だ)、自ら命を絶つより他に道はないのでしょう。しかしこの場合、どちらに操を立てるべきかは明らかです。形代としか思われなかったと言われればそれも確かです。でもここには薫だけではなく、中の君もいます。姉として、あれほどやさしく接してくれたものを。中の君自身も苦しかったに違いないのに。
匂宮の見た目の美しさと、見せかけの情熱に見事にだまされてしまったあわれな女。
小さなボタンのかけ違いによって起こる偶然がもたらす悲恋の物語。見事です。
https://www.honzuki.jp/book/326635/review/314390/
あわれ浮舟~何も身投げしなくても…;;
それにしても、源氏亡き後の男たちは、夕霧もそうでしたが、
なんだか小粒な感じになってきました。
その分、たしかにリアリティは増したと思うけど、なんだか…残念。
ともあれ、結末まで後少し!
源氏物語 54 蜻蛉【Kindle】
宇治の山荘では浮舟の姫君の姿のなくなったことに驚き、いろいろと捜し求めるのに努めたが、何のかいもなかった。小説の中の姫君が人に盗まれた翌朝のようであって、このいたましい騒ぎはくわしく書くことができない。
京からの前日の使いが泊まって帰らなかったため、母夫人は不安がってまた次の使いをよこした。まだ鶏の鳴いているころに出立たせたと言っている使いにどうこの始末を書いて帰したものであろうと、乳母をはじめとして女房たちは頭を混乱させていた。何のわけでどうなったかと推理してゆくことができずに、ただ騒いでいる時、浮舟の秘密に関与していた右近と侍従だけには最近の姫君の悲しみよう、煩悶のしようの並み並みでなかったことから、川へ身を投げたという想像がつくので…
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浮舟を喪って傷心、からの~次なる恋への切り替えが早いように思うのは、気のせいでしょうか。二人とも。
いや、浮舟、よかったよ。こんなイカン男たち、まともに相手にしていたら、たしかに身が持たないよ…。
さて、次は浮舟のターン。彼女の運命や、如何に。。。
源氏物語 55 手習【Kindle】
そのころ比叡の横川に某僧都といって人格の高い僧があった。八十を越えた母と五十くらいの妹を持っていた。この親子の尼君が昔かけた願果たしに大和の初瀬へ参詣した。僧都は親しくてよい弟子としている阿闍梨を付き添わせてやったのであって、仏像、経巻の供養を初瀬では行なわせた。そのほかにも功徳のことを多くして帰る途中の奈良坂という山越えをしたころから大尼君のほうが病気になった。このままで京へまで伴ってはどんなことになろうもしれぬと、一行の人々は心配して宇治の知った人の家へ一日とまって静養させることにしたが、容体が悪くなっていくようであったから横川へしらせの使いを出した。僧都は今年じゅう山から降りないことを心に誓っていたのであったが…
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浮舟、思い切って出家しましたね~出家後の彼女の気持ちと行動の表現が、「胸がすうっとしたような心持」とか、晴れ晴れとして遊び事をしたり、碁を打ったり、とかいうように、今までにないほどに平穏で明るくなっているので、やっぱりこれしか方法はなかったのかな、と思ったり。
美しすぎることも、女性にとっては生き辛いということか…同じ女性からは反感をかいそうな話ですが。。。
いよいよ次が最終巻ですね。またそれが宇治十帖の他の帖と違って短いこともあり、ついにこれで終わりかと思うと読むのがもったいない気がしています。
以下、「手習」の感想です。
生きていた浮舟。川に身を投げることすらできなかった浮舟。しかし彼女は命を助けられたここでも、形代として思いをかけられる運命でした。
横川の僧都の妹尼は浮舟を、亡き娘の身代りとして、初瀬の観音に授けられたと大切にし、さらには娘の婿だった中将を浮舟と結ばせようとします。親切なようでいて、実は残酷な行為だとは、当の妹尼は全く気付いてはいないのでしょう。
ただふらふらと流されるまま、自分の意思を決めることができず、結局身投げすらできなかった浮舟が、ここでは自分の身分を決して明かすことなく、妹尼の目を盗んでついに出家の本懐を遂げたことは、不幸な運命とは言えよくやったと思います。
無知な浮舟には、まだまだ母の庇護が必要だったのでしょう。その母が目を離した隙に匂宮が現れ、その美しさに一瞬にして恋をしてしまいました。それが運命をどんな方向にねじ曲げてしまうか考えることもできず、教えてくれる人さえ側にいないままに。
正直なところ、浮舟は見た目が美しいだけでそれ以外の魅力はない女性のように見受けられます。美しくなければ、もっとまともな人生が待っていたかもしれないと思うと、美しすぎるというのも苦労の多いことです。誰にも本音を語ることができず、手習にひっそりと思いをつづる姿がいじらしい。
横川の僧都から明石中宮というルートを辿って、ついに浮舟が生きていることを知るに至った薫。匂宮に知らせるべきではないと判断した明石中宮の判断にほっとしますが、母宮にそうまで心配されるとは、匂宮はどれだけ女癖が悪いのだろう、本当にこの男は次の東宮として最適なのかと疑ってしまいます。
一方の、体裁ばかりを気にして女に手を出すのがやたら遅すぎる薫は、この後どう行動するのか。いよいよ次が最終巻です。
源氏物語 56 夢の浮橋
薫は山の延暦寺に着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。横川の寺へは翌日行ったのであるが、僧都は大将の親しい来駕を喜んで迎えた。これまでからも祈祷に関した用でつきあっていたのであるが、特に親しいという間柄にはなっていなかったところが、今度の一品の宮の御病気の際に、この僧都が修法を申し上げて著るしい効果を上げたのを見た時から、大きな尊敬を払うようになって、以前に増した交情を生じたために、重々しい身でわざわざこの山寺へ訪ねて来てくれたとしてあらんかぎりの歓待もてなしをした。ゆるりと落ち着いて話などをしている客に湯漬けなどが出された。あたりのやや静かになったころ、
「小野の辺にお知り合いの所がありますか」
と薫は尋ねた。
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ありがとうございました。
あとは、全巻を通してのレビューを書きたい思いがふつふつとわいてきているのですが、1冊に対して1回しか掲載できないルールがあるので、どうするか考えているところです。
書影には、こちらのコミュニティで底本として使われた与謝野晶子版をお借りしました。
https://www.honzuki.jp/book/321601/review/315756/
源氏物語 完全版
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『愛する源氏物語』(俵万智著)https://www.honzuki.jp/book/216594/review/120224/
文庫版もあります。
https://www.honzuki.jp/book/90154/
https://www.honzuki.jp/book/356015/
その帚木さんへのインタビュー記事が、3/15朝日新聞の夕刊(東京)一面に出ています。
精神科医らしく、源氏物語で多用される「心」という言葉に注目された点が面白いと思いました。
読みたい。読まないと。
源氏物語 あさきゆめみし 完全版(1)
お気に入りのシーン、忘れがたい場面など、ぜひ教えてください。
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菅原万亀様。
光源氏のそういうところなんですよね。イカン男のくせに人を惹きつけてしまうところがうまいことやるなあと。うまいのは式部様ということでしょうか。本心から憎めないというか…。
他の男性たちも、それなりに魅力的な部分もあるのですが、やはり一人選ぶとなると、光源氏。
生涯を共にするのは大変そうですが(紫の上…;;)、たとえ泣かされても(笑)ほどよく関わらせていただければ望外の喜び…と思うようになってしまいました。
皆さんと一緒に読むことが出来て、楽しかったです!
最後になりましたがコミュニティを立ち上げて下さったかもめ通信様、
ほんとうにありがとうございました^^
源氏の男はみんなサイテー
登場人物についてあれこれ語ってみませんか?
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私は結構、いいと思うんですけれどね。花散里ポジション。
まあ、その筆頭は光源氏ですが…。
まあ、小粒ではありますが、個人的に内大臣─柏木親子には少し同情するかもしれません…。
夕霧は父を反面教師にしてイイ線いくかと思っていたのに、ちょっとガッカリでした。どうせなら、最後まで良い尋常人でいてほしかった。
そうなんですか…寂聴さん、嫌いなんですか、花散里。
源氏物語の女性の内で、誰かになれるとしたら、私は花散里がいいなー…と密かに思っていたのですが、嫌われてしまいましたか(悲)。
私も、花散里ポジション、いいと思います!